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蔵六面

 ひとつ、かわらけ面についてお話しします。

物識りのお方には「土のお面ですか?」と言われてしまいますなあ。かわらけは漢字で『土器』と書きますもんね。蔵六のかわらけ面は張り子ですから、もちろん紙です。ただ、作った時に大きさや色形が『土器』に、つまり神社や神棚の素焼きの盃に似ていたので、こう名付けたんだけど、ちょっと紛らわしかったかな。

 さてこの蔵六面たちは、昔ながらの手漉き和紙を使い、濡らして面型に張り、乾かし、抜きとり、それに顔を描いて完成という作り方です。

この工程も昔のまんまの手仕事でね、まるでとんと昔のお話どっぴんみたいですよ。

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